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【プロが教える】プラスチック射出成形を成功に導く5つの重要ポイント

はじめに

「プラスチック製品の開発を進めているが、品質が安定しない…」 「コストが高すぎて、価格競争力で負けてしまう…」 「試作を繰り返すばかりで、なかなか量産に進めない…」

プラスチック射出成形は、高品質な製品を大量生産できる非常に優れた製造方法ですが、その裏では多くの担当者様がこのような課題に頭を悩ませています。その原因は、設計、材料、金型、成形条件といった多数の要素が複雑に絡み合っているため、どこに問題があるのか特定しにくいことにあります。

しかし、ご安心ください。これらの課題は、いくつかの「重要なポイント」を押さえることで、未然に防ぎ、解決へと導くことが可能です。

こんにちは。プラスチック射出成形の一貫生産を手がけるMitas株式会社です。私たちはこれまで、数多くの企業様の製品開発に「プロ」として伴走し、課題解決をサポートしてまいりました。

この記事では、長年の経験で培った知見をもとに、プラスチック射出成形を成功に導くために絶対に押さえるべき「5つの重要ポイント」を、プロの視点から徹底的に解説します。この記事を最後まで読めば、あなたの会社の製品開発が成功に一歩近づくことをお約束します。

ポイント1:成否の8割を決める「製品設計」段階での成形性考慮

プラスチック射出成形における失敗の多くは、実は製造工程よりも前の「製品設計」の段階で、その原因が作られています。設計段階で「成形しやすさ」が考慮されていないと、後工程でどれだけ頑張っても、ヒケ(表面の凹み)、ソリ、ウェルドライン(樹脂の合流痕)といった成形不良が多発してしまいます。

不良が出るたびに金型を修正したり、成形条件を見直したりするのは、多大なコストと時間のロスに繋がります。プロの世界では「設計段階で成否の8割が決まる」と言っても過言ではありません。

では、具体的に何を考慮すべきなのでしょうか。

  • 肉厚の均一化: 製品の肉厚は、できる限り均一にすることが鉄則です。肉厚が急激に変化する箇所があると、樹脂が冷え固まる速度に差が生じ、ヒケやソリの原因となります。
  • 適切な抜き勾配: 成形品を金型からスムーズに取り出すために、製品の側面にわずかな傾斜(抜き勾配)をつける必要があります。これが無いと、製品が金型に張り付いてしまい、傷や変形の原因になります。
  • リブやボスの最適設計: 製品の強度を補うリブ(補強)や、ネジ止め用のボス(突起)を設ける際は、その根元にヒケが発生しやすくなります。リブの厚みを本体の肉厚の50〜60%程度に抑えるなど、不良を防ぐためのセオリーが存在します。

私たちMitasでは、お客様からいただいた設計図をそのまま形にするだけではありません。長年の経験を持つ成形のプロが、設計の初期段階からプロジェクトに参加し、成形性を最大限に高めるための「VA/VE提案(価値分析・価値工学)」を行います。 この一手間が、後のトラブルを未然に防ぎ、トータルコストの削減と品質向上に直結するのです。

ポイント2:製品の価値を決める最適な「プラスチック材料」の選定

プラスチックと一口に言っても、その種類は数百にも及びます。製品に求められる機能(強度、耐熱性、耐薬品性、透明性など)やコストに応じて、最適な材料を選び抜くことが極めて重要です。

材料選定を誤ると、 「想定していた強度が出ず、すぐに壊れてしまった」 「屋外で使ったら、紫外線で劣化して変色してしまった」 「オーバースペックな高価な材料を選んでしまい、コストが見合わない」 といった致命的な問題に繋がります。

材料選定は、以下の視点で総合的に判断する必要があります。

  • 機械的強度: 衝撃に強いか、曲げに強いか、摩耗に強いか。
  • 耐熱性: 製品が使用される環境の温度に耐えられるか。
  • 耐薬品性: 特定の薬品に触れる環境でも変質しないか。
  • 寸法安定性: 温度や湿度の変化で変形しにくいか。
  • 成形性: 選んだ材料が、製品の複雑な形状を再現できるか。
  • コスト: 製品の目標価格に見合う材料か。

例えば、安価で加工しやすいPP(ポリプロピレン)やPE(ポリエチレン)といった「汎用プラスチック」で十分な場合もあれば、高い強度や耐熱性が求められる機構部品にはPC(ポリカーボネート)やPOM(ポリアセタール)といった「エンジニアリングプラスチック」が必要になる場合もあります。

どの特性を優先し、どこでコストのバランスを取るか。この判断こそ、プラスチック射出成形のプロの腕の見せ所です。 Mitasでは、お客様の製品用途や要求仕様を徹底的にヒアリングし、膨大な材料知識の中から、性能とコストのバランスが最も優れた一手を提案します。

ポイント3:品質とコストの心臓部「金型」の設計・製作

プラスチック射出成形において、金型は製品の品質と生産性を決定づける「心臓部」です。高品質な金型は、安定した品質の製品を長期にわたって生み出し続けます。一方で、精度の低い金型は、バリ(製品の縁にはみ出す不要な樹脂)やショートショット(樹脂が末端まで充填されない不良)を頻発させ、生産効率を著しく低下させます。

金型製作には初期投資が必要ですが、「安かろう悪かろう」で金型を選んでしまうと、修正費や不良品の廃棄コストがかさみ、結果的に高くついてしまうケースが後を絶ちません。

優れた金型を設計・製作するには、以下の要素が重要になります。

  • ゲート方式の選定: 溶けた樹脂を金型内に流し込む入口(ゲート)の位置や種類は、製品の外観や強度に大きく影響します。
  • 冷却回路の設計: 樹脂を効率よく均一に冷やすための冷却水路の設計は、サイクルタイム(1ショットあたりの時間)の短縮やソリの防止に不可欠です。
  • ガスベント(ガス抜き)の配置: 樹脂が充填される際に金型内部の空気を逃がすための「ガスベント」が適切に設計されていないと、ガス焼けやショートショットの原因となります。

Mitasでは、高精度な加工技術で高品質な金型を製作するだけでなく、量産時の生産性やメンテナンス性まで考慮した「長生きする金型」を設計します。 これは、設計から成形までを一貫して手がける私たちだからこそ可能な、トータルでの品質とコストを最適化する視点です。

ポイント4:最後の砦、再現性を生む「成形条件」の最適化

優れた設計図、最適な材料、完璧な金型が揃っても、最後の砦である「成形条件」の設定を誤れば、すべてが台無しになります。

成形条件とは、射出成形機を動かすためのパラメータのことで、主に以下の4つが挙げられます。

  1. 温度: 樹脂を溶かす「シリンダー温度」と、樹脂を冷やし固める「金型温度」。
  2. 圧力: 樹脂を金型に押し込む「射出圧力」と、充填後に圧力をかけ続ける「保圧」。
  3. 速度: 樹脂を金型に流し込む「射出速度」。
  4. 時間: 射出、保圧、冷却、型開きなどにかかる各「時間」。

これらのパラメータは互いに影響し合っており、まるで複雑なパズルのようです。例えば、射出圧力が低すぎればショートショットに、高すぎればバリに繋がります。金型温度が低すぎればウェルドラインが目立ち、高すぎればサイクルタイムが長くなりコストが上がります。

この無数の組み合わせの中から、品質を安定させ、かつ最も効率的な生産を実現する一点(最適条件)を見つけ出す作業。これが「条件出し」と呼ばれる、成形現場のプロの最も重要な仕事です。

Mitasの成形現場では、経験豊富な技術者が、理論と長年の勘を頼りに試作成形を繰り返し、製品ごと、材料ごとに最適な成形条件を徹底的に追求します。一度設定した条件は厳格に管理され、いつ誰が生産しても同じ品質を再現できる体制を構築しています。

ポイント5:成功の最大の鍵は「信頼できるパートナー」の選定

これまで4つの技術的なポイントを解説してきましたが、これらすべてを自社で完璧にコントロールするのは非常に困難です。だからこそ、5つ目の最も重要なポイントは、これらの課題解決を一緒に伴走してくれる「信頼できるパートナー(成形メーカー)」を選ぶことに他なりません。

では、どのようなメーカーが「信頼できるパートナー」なのでしょうか。

  • 技術的な提案力(VA/VE提案)があるか: ただ言われたものを作るだけでなく、プロの視点でコストダウンや品質向上に繋がる提案をしてくれるか。
  • 一貫生産体制が整っているか: 設計、金型、成形、二次加工、組立までワンストップで対応できるか。これにより、責任の所在が明確になり、スムーズな連携と納期短縮が可能になります。
  • 品質管理体制が確立されているか: ISO9001などの認証取得はもちろん、具体的な検査体制や不良率削減への取り組みを行っているか。
  • コミュニケーションが円滑か: 専門的な内容でも分かりやすく説明し、課題や進捗を密に共有してくれるか。

私たちMitas株式会社は、これらすべてを強みとしています。お客様の「困りごと」に真摯に耳を傾け、設計段階から量産、組立まで、プロジェクト全体を通して最適なソリューションを提案する**「課題解決型のプロ集団」**です。

まとめ:プロへの相談が成功への一番の近道

今回は、プラスチック射出成形を成功に導くための5つの重要ポイントを解説しました。

  1. 製品設計段階からの「成形性」の考慮
  2. 目的に合わせた最適な「プラスチック材料」の選定
  3. 品質とコストを左右する「金型」の設計・製作
  4. 不良を未然に防ぐ「成形条件」の最適化
  5. 信頼できる「パートナー(成形メーカー)」の選定

プラスチック射出成形は、専門性と経験が結果を大きく左右する奥深い世界です。もしあなたが今、製品開発の壁に突き当たっているのなら、一人で悩まずに、ぜひ一度私たちにご相談ください。

Mitas株式会社は、あなたの製品開発における最高のパートナーとして、技術と経験のすべてを注ぎ込み、プロジェクトを成功へと導きます。

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